Imagination means nothing without doing

貧乏、低学歴、非モテ。他にも探せば欠陥があるような、ないような。

年明け早々、「glee 1st season」を制覇した。



気がついたら一週間も過ぎている。早い、早すぎる。生きている限り与えられた時間は平等なのに、時の流れの体感は個人によって大きく違うというのは周知の事で、やる事が無く脳の活動をもったいないくらい停止させてるんじゃないのか?と思うくらいぼーっとしていると時の流れが早く感じるらしい。つまり余命宣告されて病院で枯葉を見つめている人にとったら時間が追ってくるわけだから、一日、一年が早い早い。


何もしていないからこそ、時間を持て余してるからこそ、暇に屈して長く感じるのかと思いきやそうでない。心の充実というのだろうか。喜怒哀楽をフルに表現して心を潤していると一日が長く感じ、終わる頃には満足している。それが理想的な時間の体感なのだ。


上記の話はネイルを担当してくれた美魔女から聞いたのだけど、施術中、雑誌に読み耽、相手と会話をしない私を扱いにくい客だと思い、「こいつを担当している間は時間の流れが遅く感じる。なんでもいいから呼応してくれ!」という合図だったのかもしれない。今思い返せばそんな気もするが、当時の私は「なるほどねぇ…」と、どんな場面でも通用する魔法の言葉を呟いただけでひたすら雑誌を読んでいた。実につまらない客である。

そんな桜子の正月休みといったら、この説を疑いたくなるほどに、何もしていないくせにあっという間だった。この機会を利用して、大人気海外ドラマ「glee」の1st seasonをぶっ通しでみた。それくらい持て余す時間があった。


どう見ても高校生に見えず、それぞれが抜群の歌唱力と隠しきれない個性を持っているキャスト、まとめ上げる恋愛下手な教師と不埒な教師。ドラマを仕上げるのに完璧な材料が揃ってる。

バーレスクやシカゴを連想させるものかと思ったら、ひと味ちがう。やっぱ学校が舞台だからだろうか。我が国、日本よりひどいスクールカーストの過酷さを憎らしく描きながら屈せずに夢を見る少年少女。いつの間にか仲間になり強まる団結。芽生える愛情。どれもこれも、まともに学生生活を送らなかった私には心に染みて気づいたら涙が出てくる。なんなんだよこのありえない青春。

クラブ一同が揃って、体を震わせ、壁の向こう側のものまで振動させそうな声量で歌い上げる場面はどれも感動的で、時には見ているのが辛くなるほど。しかしそれを上回る、視覚と聴覚へ与えられる刺激が心地よく、つられて口ずさんでしまう。制作側の思うがままの視聴者だ。



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アメリカンドラマは、映画もそうなのだがどうしてこうも夢を追いかける物が多いのだろうか。邦画と言ったら、この手の映画が圧倒的に少ない気がする。私が見てないだけだろうけども。

個人を尊重するアメリカ。学校も私服、幼い頃から一人部屋、通年採用、オフィスは個人の仕切り、終身雇用無し。一人で生き抜く社会。夢を見るのも個人の自由、良くもダメでも責任は自分で取る。グリークラブ、レイチェルがブロードウェイスターになるべく、登校前に毎朝欠かさず有酸素運動をする姿が印象的だった。

私に今、夢中になれるものはあるのだろうか。後ろ指を刺されても周りに公言できる夢、好きなもの。一瞬考えたが、最近は三浦翔平にはまってること以外は特にない。そして根っからのジャパニーズな私はアメリカンな世界にぶち込まれたら即、鬱病になるだろう。夢を見よう。三浦翔平に抱かれる夢でもいい、ひたむきに幸せな夢を追いかけなくては。



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